狭小住宅でも実現可能！太陽光発電で賢くエコな暮らしへ

近年、電気代の高騰の影響で、太陽光発電の導入を検討する家庭が増えています。しかし、都心部などで「狭小住宅だから設置できないのでは？」と諦めている方も多いのではないでしょうか。

実は、太陽光発電は限られたスペースでも設置できる設備が登場しており、狭小住宅でも発電システムを実現できるようになっています。

このコラムでは、狭小住宅に太陽光発電を導入するメリットや設置方法、導入時の費用や注意点などを詳しく解説します。小さな住まいでも、賢くエコな暮らしを叶える方法を一緒に探っていきましょう。

狭小住宅に太陽光発電を導入するメリット

狭小住宅でも太陽光発電を導入することで得られるメリットは多岐にわたります。まずは、その代表的なメリットを見ていきましょう。

電気代の削減が期待できる

太陽光発電を導入すると自宅で電力を生み出せるため、電力会社からの買電量を減らせます。つまり毎月の買電電気代を抑えることが可能です。

特に、電力消費の多い家庭では自家消費を増やすことで買電量が減り、電気代の削減効果がさらに高まります。加えて、蓄電池も活用すれば、昼間に発電した電気を溜め、夜間に使用することで電気代の節約が可能です。

近年、電気料金の上昇が続き、家計への影響も大きくなっています。しかし太陽光発電を導入すれば、電気代の変動影響を受けず、安定したエネルギー環境が整います。

環境にやさしいエコライフの実現

太陽光発電はクリーンエネルギーの代表格です。化石燃料を使わずに電力を生み出すため、CO2を排出しません。

環境省のデータによると、3kWの太陽光発電を導入した家庭では、年間約1,950kgのCO2を削減できるとされています。これは1世帯のCO2排出量の約40％に相当し、大きな環境負荷の軽減につながります。

環境に配慮した暮らしを実践することは、次世代への責任でもあります。未来の地球を守るための第一歩として、太陽光発電の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

※参考：東京都地球温暖化防止活動推進センター | 「太陽光発電システム（太陽光発電システムとは）」

災害時の安心—停電対策としての太陽光

日本は地震や台風などの自然災害が多い国です。停電が発生してしまえば照明や冷蔵庫、エアコンなどは使えなくなり、日常生活に深刻な影響を与えてしまうでしょう。

しかし、太陽光発電を導入していれば電力会社からの供給が止まっても、自家発電によって最低限の電力を確保できます。ライフラインの寸断に左右されずに自家発電があるという状況は、非常時の安心につながります。

また、蓄電池も同時に導入する家庭なら、日中だけではなく夜間や悪天候時でも電力を使用できるので、より安定した備えが可能です。

災害時は電力供給が長時間途絶えることもあるため、自宅で電気を確保できる太陽光発電は、防災対策の有効な手段の一つといえるでしょう。

長期的な資産価値向上の可能性

太陽光発電を導入することで、住宅の資産価値が向上する可能性があります。エコ住宅として評価されれば、将来的に売却する際に有利に働くことが期待できるでしょう。

近年、省エネ性能の高い住宅への関心も強まっているため、太陽光発電を備えた住宅は一定の需要があります。省エネな家を探す買い手にとっては、魅力的な選択肢です。

小さい屋根でも可能！狭小住宅での太陽光パネル設置方法

狭小住宅の場合は、最初から「太陽光発電は屋根が小さいと無理だろう」と諦めている方も少なくありません。

しかし、狭小住宅でも工夫次第で太陽光発電を導入することは可能です。ここでは狭小住宅に太陽光パネルを設置できる理由やその方法についてご紹介します。

高効率パネルで限られた屋根を有効活用

技術進歩により、太陽光発電は発電効率の高いパネルが開発されています。より効率がよい太陽光パネルを使用すれば、少ない面積でも自家発電を叶えることが可能です。

なお、太陽光発電パネルは、使用する素材によって以下の「有機系」「化合物系（CIS太陽電池）」「シリコン系」の3種類に分類され、効率も異なります。

太陽光パネルの種類	発電効率
シリコン系 単結晶 多結晶 アモルファス	単結晶：20%以上 多結晶：15～18% アモルファス：10～15%
化合物系 （CIS太陽電池）	15～20%
有機系	10～15%

現在は、この中でもシリコン系の太陽光発電パネルが最も流通数が多くなっています。

また、シリコン系は「単結晶」「多結晶」「アモルファス」の3種類がありますが、中でも単結晶シリコンが最も変換効率が高いです。狭小住宅などの設置面積が限られた場所でも効率よく発電できます。

ルーフバルコニーを活用した太陽光発電のアイデア

太陽光発電は屋根だけでなく、ルーフバルコニーを活用する方法もあります。

バルコニーの手すり部分や床面に太陽光パネルを設置することで、追加の発電スペースを確保することが可能です。設置場所の柔軟な選択が、狭小住宅での発電量アップにつながります。

また、それ以外では壁面に設置可能な太陽光パネルもあります。デザイン性に優れた太陽光パネルを選べば、住宅の外観も損ない過ぎずに発電面積を拡大することが可能です。

バルコニーや壁のどちらがよいかは設置スペースや状況にもよるので、専門業者と相談して最適な設置プランを提案してもらいましょう。

隣に3階建てがあっても大丈夫？日照条件のクリア方法

太陽光発電で頭を悩ませる問題の1つが発電効率を下げてしまう「影」の存在です。

すでに周囲に高い建物がある場合、日照条件が心配な方も多いのではないでしょうか。実は太陽光発電は設備によって、影の影響を軽減できる方法があります。

ここからは、周囲に建物がある狭小住宅の方向けに日照条件のクリア方法をご紹介します。

影の影響を軽減する太陽光パネル選びと配置

設置したい場所に影の影響がある場合、影の影響に強い太陽光パネルを導入しましょう。影に強い太陽光パネルを選ぶことで、周囲からの影の影響を軽減することが可能です。

ただし影の影響を軽減することができるのは、部分的な影響のみです。太陽光パネル全体が影の影響を受ける場合は設置場所を再考する必要があるでしょう。

また、影の影響は太陽光パネルの配置を工夫することでも軽減できることがあります。例えば、影の少ない時間帯に日が当たる方向に太陽光パネルを設置するなど、設計段階での工夫が重要です。

最新技術で周囲の建物による影響を最小限に

パワーオプティマイザーやマイクロインバーターなどの最新技術を導入することで、影の影響を最小限に抑えられます。

パワーオプティマイザーとは、太陽光パネルごとに最適な電力制御をおこなう装置で、影や汚れによる発電ロスを軽減することが可能です。屋根に影ができやすい環境や複雑な屋根形状の住宅に特に向いています。

一方、マイクロインバーターとは、各太陽光パネルごとに設置する小型のインバーターで、影や汚れの影響を最小限に抑える装置です。影の影響を受けた太陽光パネルのみ出力が下がり、他の太陽光パネルの発電効率は維持される仕組みとなっています。

特に屋根の向きが異なる場所や影が発生しやすい環境で有効です。これらの機器は、各太陽光パネルの発電を最適化し、影による全体的な発電量の低下を防ぎます。

一般的なシステムよりも初期費用は増えますが、長期的な発電効率を考えると有益な投資となる可能性があります。

専門家による現地調査と最適プランの提案

最適な設置には、専門家による現地調査が欠かせません。周囲の建物や日照条件を詳しく分析し、最適なプランを提案してもらいましょう。

複雑な条件でも、経験豊富な業者であれば解決策を見つけてくれることが多いです。まずは相談してみることをおすすめします。

ジャパンライフアシストでは、現地調査のうえ、太陽光発電のプランのご提案が可能です。まずはお気軽にお問合せください！

狭小住宅で太陽光発電を導入する際の費用

太陽光発電の導入には大幅な初期費用がかかります。

ここでは、狭小住宅向け太陽光発電の費用相場や補助金制度、コストを抑えるポイントについて詳しく解説します。

初期費用とランニングコスト

家庭向け太陽光発電の初期費用は3kW〜5kWの容量で100万〜150万円程度となっています。

ただし狭小住宅の場合、高効率パネルの採用や特殊な設置方法が必要となるため、費用が増える可能性があることをあらかじめ留意しておきましょう。

なお、電気代の削減効果や売電収入を考慮すると、長期的には初期費用を回収できる可能性もあります。具体的な費用対効果は、シミュレーションをおこなって検証することをおすすめします。

補助金の活用で更にお得に

国や自治体では、太陽光発電関連の設備導入を支援するための補助金制度を設けています。これらを活用することで、初期費用の負担を軽減できます。

対象設備	補助金制度例
太陽光発電設備	【東京都】家庭における太陽光発電導入促進事業 ・3.6kW以下：12万円/kW（上限36万円） ・3.6kW超：10万円/kW（50kW未満）
蓄電池	【国】DR補助金：工事代の1/3（最大60万円） 【東京都】家庭における蓄電池導入促進事業：12万円/kWh

なお、2025年2月現在、太陽光発電システム単体に使える国の補助金制度はありません。

国の補助金はZEH住宅向けの補助金もありますが、狭小住宅の場合は大きなシステム導入ができないため、利用は難しいことが予測されます。

一方、蓄電池の導入に使えるDR補助金などは利用できる可能性があります。自治体の補助金と共に活用できるか要件を確認してみましょう。

ここでは、東京都の補助金制度を例としてあげていますが、各自治体ごとに補助金の有無や補助額・要件は異なるので、お住まいの自治体ホームページや窓口でご確認ください。

※参考：一般社団法人環境共創イニシアチブ「令和5年度補正 家庭・業務産業用蓄電システム導入支援事業」
※参考：東京都｜断熱・太陽光住宅普及拡大事業補助申請期間等
※参考：東京都「太陽光発電設備の設置に対する東京都の助成事業」

狭小住宅で太陽光発電を導入するポイント

狭小住宅は設置スペースが限られるため、費用対効果を考えた試算や適切な業者選びも成功のカギとなります。

ここからは狭小住宅での導入ケースの試算方法や、信頼できる業者の選び方について詳しく解説します。限られたスペースを最大限に活用し、効率的に導入するポイントを押さえましょう。

狭小住宅で導入ケースを試算しよう

狭小住宅で太陽光発電を導入したいと考える方は、実際に十分な発電量が得られるのかというところが気になるところでしょう。

例えば、3kWの太陽光発電システムを設置したい場合、約20㎡前後の設置面積が必要になります。坪数に換算すると約6坪ほどなので、狭小地でもシステム導入が可能といえます。

なお、3kWの1日あたりの発電量は約8.2kWhで、年間にすると約3,000kWhの発電量です。東京電力グループによると、一般家庭の1日あたりの消費電力量は8.7kWh程度とされているので、理論上は3kWのシステム導入で一般家庭の大部分を賄える計算です。

しかし、発電量に関しては天気や日照状況によって、発電量は大きく左右されます。理論上は発電量が見込めても、ご家庭ごとの発電量には差があると認識しておきましょう。

シミュレーションも活用して検討しよう

大手電機メーカー「京セラ」などでは、太陽光発電・蓄電池の導入で電気代がどの程度お得になるか試算できるシミュレーションを無料で公開しています。これらのシミュレーションを使って電気代の節約率などを算出することも可能です。

ただし、電気代の削減率はご家庭ごとの電気の使い方次第なので、あくまでもおおよその目安です。より詳細な導入効果を知りたい方は、専門業者にシミュレーションを依頼しましょう。

※参考：京セラ｜簡単シミュレーション | 太陽光発電・蓄電池

ジャパンライフアシストでは、現地調査のうえ、具体的な発電量のシミュレーション、太陽光発電のプランのご提案が可能です。まずはお気軽にお問合せください！

信頼できる業者を選ぶ

太陽光発電の導入では、業者選びが重要です。選ぶ際は以下のポイントで複数社を比較していきましょう。

なお、施工実績は特に狭小住宅の設置経験がある業者を選ぶと安心です。複数の業者から見積もりを取り、信頼できるパートナーを見つけましょう。

まとめ

狭小住宅でも太陽光発電を導入することで多くのメリットを享受できます。

環境にやさしいエコライフの実現、災害時の備え、そして長期的な資産価値の向上など投資以上の価値が期待できます。懸念される限られた設置面積の問題も、高効率パネルや設置方法の工夫により、十分な発電が可能です。

なお、狭小住宅でも十分な発電システムを導入するためには、信頼できる専門家を探し、最適なプランを見つけましょう。ぜひ、この機会に太陽光発電の導入を前向きに検討してみてください。

太陽光発電の導入を検討している方は、ジャパンライフアシストにご依頼ください！まずは資料請求・お見積もりから！