太陽光発電の悪徳業者に騙されないために!詐欺手口と対策を徹底解説

太陽光発電は環境に優しく、買電電気代の節約にもつながる魅力的なエネルギー源です。しかし、その注目度を悪用して消費者を騙す悪質な業者も存在します。
実際に太陽光発電の悪徳業者による被害は数多く報告されており、これから太陽光発電の導入を考えている方は騙されないように対策が必要です。
このコラムでは、太陽光発電の悪徳業者に騙されないための知識と対策を詳しく解説します。安心して太陽光発電を導入するために、ぜひ最後までお読みください。
太陽光発電に悪徳業者がいる背景とは

太陽光発電の普及とともに、悪徳業者による被害報告が確認されるようになりました。
近年、環境意識の高まりや電気代の節約を目的として、太陽光発電の需要が急増しています。そのため、多くの業者が参入し市場は活性化しました。
しかし、その一方で法の目をかいくぐり、消費者を狙った詐欺行為を働く悪徳業者も増えているという現状があります。
悪徳業者が消費者を狙う理由
悪徳業者が太陽光発電市場を狙う理由は、初期費用が高額で一度の契約で大きな利益を得られるためです。
太陽光発電は専門的な部分が多いため、一般家庭の消費者が適正な提案なのかわかりにくいという点が悪徳業者に利用されています。
手口はさまざまですが、特に消費者の不安を煽り契約を急がせるケースが多いです。また、消費者が太陽光発電に対して疎いことにつけ込んで、不要なオプションで価格を吊り上げるケースもあります。
太陽光発電でよくあるトラブル事例
被害者が陥りやすいトラブルには、以下のようなものがあります。
まず、業者の説明と実際の効果が異なるケースです。買電電気代が安くなるといわれたのにも関わらず、実際には買電電気代の削減効果が著しく低いことがあります。
また、不適切な工事によって屋根に損傷が生じ、雨漏りなどの二次被害が発生する事例も報告されています。
さらに、契約後に連絡が取れなくなる、工事が中断したまま再開されないなどの深刻なケースも少なくありません。
悪徳業者による被害の現状と影響
資源エネルギー庁によると、太陽光発電に関するトラブルの相談件数は年間2,000件を超えています。太陽光発電の導入費は高額なため、被害総額が数100万円以上に上るケースも珍しくありません。
これらの被害は被害者の経済的損失だけでなく、太陽光発電の業者への信頼が損なわれる原因となっています。本来であれば環境に貢献できる太陽光発電の普及が妨げられるという社会的な影響も懸念されています。
※参考:経済産業省|太陽光発電に関するトラブルにご注意ください
太陽光発電の悪徳業者の特徴と見分け方

悪徳業者の手口や特徴を理解しておけば、騙される被害を未然に防ぐことができます。
過度に魅力的な条件を提示する業者や、契約を急がせたりするなどの行動を見せる業者は疑う必要があります。悪徳業者の特徴や見分け方を詳しく見ていきましょう。
よくある詐欺手口とそのパターン
悪徳業者の代表的な詐欺手口には、以下のようなものがあります。
営業トーク例 | 悪徳業者の手口 |
「今日、契約すれば特別価格にします!」 | 契約を急かせて冷静な判断を妨げる |
「モニター価格で安くできます!」 | 安いとみせかけてオプション費を吊り上げる |
いずれの手口にも共通するのは、消費者の知識不足や不安につけ込んでいる点です。甘い言葉に惑わされず、情報を精査することが重要です。
悪徳業者の特徴をチェックリストで確認
報告されている悪徳業者の特徴から、信頼できる業者か見極めてみましょう。
- 訪問販売や電話勧誘で強引に契約を迫る
- 会社の詳細情報を明かさない・名刺を提供しない
- 資料や見積もりを持ち帰らせない
- 補助金の詳細を説明できない・または存在しない補助金を語る
- デメリットを一切説明せずメリットのみを強調する
- 契約をキャンセルしようとすると高額な違約金を要求する
- 格安の契約金額を提示し、さらに他社との契約解除の違約金を肩代わりするといって乗り換えを勧める
※クーリングオフ期間後の契約解除に伴う違約金
これらの項目に当てはまる場合、その業者とは取引を控えることを推奨します。
営業トークで見抜く悪徳業者の見分け方
営業トークからも悪徳業者を見抜くことが可能です。
例えば、「今日契約していただければ特別に○○します」といった、その場での決断を迫る発言は要注意です。
実はこのような営業は他のサービスでも見られる悪質な営業トークで、あたかも特別な顧客であると思わせて契約させる狙いがあります。業者が営業でいう『特別』は、決してあなただけではないので、騙されないようにしましょう。
また、「他社と比較する必要はありません」と他社との比較を嫌がる場合も疑いましょう。業者側に後ろめたいことがなければ、堂々と他社と比較していいはずです。もし他社と比較を希望して拒否感を示すなら、比較されてまずいことがあるといえます。
逆に「じっくり考えてください」と話す業者は信頼性があるので、どのような態度や言葉を発するか観察しておきましょう。
さらに、「メンテナンスは絶対不要です」「確実に利益が出ます」など、過剰な保証をする業者も信頼できません。現実的な説明やリスクについてきちんと話してくれる業者を選ぶことが大切です。
悪徳業者に騙されないための契約前のポイント

悪徳業者から身を守るためには、信頼できる業者の選び方や契約前に気を付けるべきポイントを知っておく必要があります。
以下で各ポイントをわかりやすく解説します。判断基準を身につけて、よい業者を探しましょう。
信頼できる太陽光発電業者の選び方
信頼できる業者を選ぶ際に注目したいポイントは、以下の通りです。
- 業者の実績と評判
- 多くのメーカーに対応しているか
- 自社施工かどうか
- 契約内容が明瞭か・質問に回答してくれるか
- アフターサービスや保証の充実
業者の実績と評判
まず実績と評判を確認しましょう。長年の経験があり、顧客からの評価が高い業者は信頼性が担保できます。
業者のホームページの実績や口コミサイト、SNSなどから、どれぐらいの実績があるのか確認しましょう。なお、実績数の目安としては累計100件以上が好ましいです。
多くの太陽光発電メーカーに対応しているか
次に業者のホームページで、太陽光発電の対応メーカーをチェックしてください。
メーカー・商品ごとに強みが異なるため、選択肢が多いほど、最適な提案を受けられる可能性が高まります。さまざまなメーカーの商品を比較検討できるよう、最低3つ以上のメーカーを扱う業者を選びましょう。
自社施工かどうか
加えて、ホームページを確認する際には、工事が自社施工かどうかも確認しましょう。実は太陽光発電の工事を自社でおこなうには建設業許可が必要です。
悪徳業者の多くはコスト面から建設業許可を取得しておらず、自社施工ができないケースが多いです。自社施工の業者はすべての責任を負うため、顧客が著しく損をする提案はしにくいといえます。
契約内容が明瞭か・質問に回答してくれるか
また、契約内容の開示性が高く、疑問にも真摯に答えてくれる業者か見極めましょう。基本的なことですが、契約内容の提示や質問に答える姿勢は、業者の信頼性を計る重要な要素です。
アフターサービスや保証の充実
また、トラブルの際に備え、アフターサービスや保証が十分かどうかも見極めてください。保証年数はもちろんですが、定期メンテナンスの内容までチェックしておくと安心です。
トラブルを未然に防ぐための対策
業者とのトラブルを防ぐためには、以下の方法も実践しましょう。
対策 | 実施する理由 |
複数業者の見積もりを比較検討する | 工事費の相場がわかる 良し悪しの判断基準が身につく より良い提案を見つけやすくなる |
悪徳業者の最新情報を集める | 手口を知ることで騙されにくい 判断基準ができる |
契約書や説明資料は必ず保管 | 故障の際の対応を確認できる トラブルの際に資料として提示できる |
複数の業者から相見積もりを取り、比較検討することは重要です。相場価格も見えてくるため、高額な金額を提示する、あるいは極端に安い金額を提示する業者を見抜けるようになります。
この際、過度に好条件を提示する業者や、強引な営業をおこなう業者は悪徳業者の可能性が高いので避けましょう。
また、契約書や重要事項説明書、アフターサービスについての説明資料などは内容を確認した後、いつでも持ち出せる場所に保管してください。故障の際の対応方法がすぐわかれば、機器に問題があった際に早期に対応できます。万が一、業者と揉めた際の資料としても有用です。
ネットなどで最近の悪徳業者の手口をあらかじめ調べておくのもおすすめです。手口がわかれば、知らぬうちに口車に乗せられてしまうことが回避できるはずです。
契約前に確認すべき重要なポイント
最終的に太陽光発電の業者と契約する際は、以下のポイントを必ず確認しましょう。
- 見積もりの内訳が明確か
- 工事の詳細や期間・保証内容が記載されているか
- 補助金やローンなどの説明が正確か
- アフターサービスの期間と内容は明確か
これらを確認することで、契約後のトラブルを防ぐことができます。不明点があれば、納得するまで質問する姿勢が大切です。
万が一被害に遭った場合の対処法と相談先

もし、悪徳業者の被害に遭ってしまった場合、迅速に適切な対処をすることが重要です。以下に具体的な方法と相談先を紹介します。
クーリングオフ制度の活用方法
訪問販売や電話勧誘で契約した場合、書面で正式に契約を交わしてから8日以内であれば、クーリングオフ制度を利用して無条件で契約を解除できます。
クーリングオフをする際は書面で通知し、内容証明郵便で送付すると確実です。
一方、工事が既に始まっている場合でも、クーリングオフは可能です。業者から「クーリングオフはできない」といわれても、法律上は認められていますので安心して手続きを進めましょう。
なお、クーリングオフを行っても、違約金または損害賠償金などを顧客が支払う義務はありません。もし業者から違約金などを求められても払わないようにしてください。
消費者センターや関係機関への相談方法
消費者ホットライン(局番なしの188)に電話すると、最寄りの消費生活センターに繋がります。専門の相談員が状況を聞き取り、適切なアドバイスを提供してくれます。
また、国民生活センターでもこのようなトラブルの相談を受け付けています。消費者ホットラインが混んでいてつながりにくい場合は、こちらでも相談をご検討ください。
被害を一人で抱え込まず、専門機関に相談することが解決への第一歩となります。
法的手段を検討する際の注意点
業者との交渉で解決しない場合、法的手段を検討することになります。具体的には弁護士に相談し、内容証明郵便で正式な通知をおこなうことが一般的です。
ただし、法的手続きは時間と費用がかかるため、メリットとデメリットを考慮しましょう。
また、被害が大規模な場合は、集団訴訟も視野に入れると効果的です。弁護士費用が心配な場合、法テラスなどの無料相談窓口を利用することも検討してください。
太陽光発電に関するよくある質問

太陽光発電の導入にあたって、多くの方が疑問や不安を感じています。ここでは、よくある質問や疑問に分かりやすく回答します。
太陽光発電導入で失敗しないためのポイントは?
失敗しないためのポイントは以下の通りです。
- 複数社の見積もりを取り比較する
- 太陽光発電のメリットだけでなくデメリットやリスクも理解する
- 契約前に疑問点は全て解消し契約内容をしっかり確認する
- 補助金やローンの条件を正確に把握し無理のない計画を立てる
これらを実践することで、安心して太陽光発電の導入が進められます。
メーカー選びと設置業者選びのコツは?
メーカー選びのコツは、製品の性能、保証期間、価格を比較することです。評判の良いメーカーは信頼性が高く、長期的な安心感があります。
設置業者選びでは、施工実績や技術力、アフターサービスの充実度を重視しましょう。
また、メーカーの正規代理店である業者は、製品知識が豊富で適切な提案をしてくれます。実際の施工事例や口コミも参考にし、自身が納得できる選択をしてください。
まとめ

太陽光発電の導入は環境にも家計にもメリットがあります。
しかし、その一方で悪徳業者は有象無象の業者の中に潜んでいます。騙されないためには、正しい知識を持ち、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
本コラムで紹介した詐欺手口や対策方法を参考に、太陽光発電の施工業者は慎重に検討してください。くれぐれも急かされてその場で契約をしないようにしましょう。
不安点は専門家に相談し情報収集をおこなうことで、安全に太陽光発電を導入できます。太陽光発電の導入を検討している方は、ぜひジャパンライフアシストにご相談ください。まずは資料請求・お見積もりから!