住宅リフォームで太陽光発電を導入する方法|導入の流れや費用相場・成功事例も解説

「住宅をリフォームする時に太陽光発電にしたいけど費用が高くなる?」「リフォームで使える太陽光発電の補助金はいくら?」など疑問や不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。
住宅リフォームの際に太陽光発電を導入すると、電気代の削減や災害時の非常用電源としての活用など、多くのメリットがあります。また、補助金制度を活用すれば、初期費用を抑えつつ導入も可能です。
このコラムでは、太陽光発電をリフォーム時に導入するメリットや具体的な流れ、費用相場、注意点を解説します。成功事例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
住宅リフォームで太陽光発電を導入する4つのメリット

太陽光発電を住宅リフォーム時に導入すると、電気代の節約や非常用電源など、多くのメリットがあります。
メリット①電気代の削減と売電収入の可能性
太陽光発電の導入には、初期費用がかかりますが電力を自宅で使用できるため、買電電気代の削減効果が期待できます。
約10〜15年で太陽光発電導入にかかった投資の回収ができるケースが多く、長い目で見ればメリットは大きいでしょう。
さらに余剰電力を売電することで収益を得ることも可能です。売電価格は年々変動しますが、自己消費をメインとすることで経済的なメリットを最大化できます。
メリット②災害・停電時の非常用電源として活用できる
太陽光発電は、災害時や停電時に非常用電源として役に立ちます。
特に蓄電池を併用することで、夜間や悪天候時でも電力を確保できるため、万が一の際も安心です。
近年は地震や台風による停電が増えているため、非常用電源としての価値も高まっています。
蓄電池とは
蓄電池は、太陽光発電で発電した電気、または電力会社から購入した電気を一時的に溜めることができる装置です。
設置は任意ですが、太陽光発電と同時に導入することで電力を保管することができるようになります。また、太陽光発電と蓄電池をセットで導入することで利用できる補助金もあります。
メリット③住宅の資産価値向上につながる
太陽光発電を設置した住宅は、エネルギー効率の良い家として評価されるため、資産価値が向上する傾向があります。
特に環境意識の高まりにより、省エネ住宅の需要が増えている現在は売却時に高く評価される可能性があります。
メリット④環境負荷の軽減とCO2排出削減
太陽光発電は再生可能エネルギーとしてCO2排出量を削減してくれるため、環境負荷の軽減にも貢献できます。
化石燃料に依存しないクリーンエネルギーの利用は、これから先の持続可能な社会の実現にはなくてはならない選択です。
環境を意識したエコな暮らしを実現したい方にとって、太陽光発電は選択肢の一つといえるでしょう。
住宅リフォームで太陽光発電を導入する際の流れ

太陽光発電を導入するまでには、次の4つのステップを踏む必要があります。ここからは具体的な流れを見ていきましょう。
- 現地調査と屋根の耐久性チェック
- 発電容量やシステムの設計
- 補助金の申請手続き
- 設置工事とアフターメンテナンス
現地調査と屋根の耐久性チェック
まず施工業者が現地調査をおこない、屋根の状態や耐久性を確認します。屋根の向きや日照条件によって発電効率が異なるため、適切な設置位置を検討しなければならないためです。
また、屋根の強度が不足している場合は、補強工事が必要になることもあります。
発電容量やシステムの設計
次に発電容量やシステムの設計をおこないます。家庭内の電力使用量や屋根の面積を考慮し、最適な太陽光パネルの容量を決定します。
この際、電力を備蓄する蓄電池の有無や、どのような機能のパワーコンディショナーを選択するかも重要なポイントです。
パワーコンディショナーとは
パワーコンディショナーとは、太陽光発電や蓄電池から受け取った電力を家庭内で使える交流電力に変換する機器です。太陽光発電の電力を使うために必ず必要になります。
なお、太陽光発電と蓄電池それぞれ1台ずつ必要になる「単機能型」、1台で両方をコントロールできる「ハイブリッド型」という種類があります。
補助金の申請手続き
太陽光発電の導入には、自治体や国の補助金を活用できる場合があります。もし適用できる制度を利用できた場合、太陽光発電の導入コストを抑えられる可能性があります。
ただし申請には期限や条件があるため、リフォーム計画の初期段階でチェックしておきましょう。
ジャパンライフアシストでは、補助金の申請代行も可能なため、太陽光発電や蓄電池の導入を検討している方は、ぜひお問合せください。
設置工事と各種保証
設計・申請が完了したら、設置工事をおこないます。
設置は、屋根補強を含めて1〜2日です。屋根葺き替えの必要があれば、太陽光設置前に数日間の葺き替え工事となります。
太陽光発電には、メーカーが定める出力保証、機器保証があり、それぞれ15~25年の期間であることが多いです。
また、任意の自然災害補償に加入すれば、加入から10年間は落下物などによる太陽光パネルの破損も補償されるため、安心して長く使うことができます。
住宅リフォームで太陽光発電を導入する費用相場
太陽光発電の導入費用は、太陽光パネルの種類や容量、工事内容によって異なります。以下で、一般的な費用相場を紹介します。
導入費用の目安(太陽光発電システム・工事費含む)
太陽光発電の導入費用は、5kWh程度までで約100万円〜150万円が相場です。
太陽光発電システムの導入費用は、設置容量(kWh)に応じて価格が変動し大きいシステムほど費用も高くなります。
ただ家庭向けかつ後付けする場合は設置場所の問題で大きなシステムを導入できない場合も多く、5kWh程度までの容量が選ばれるケースがほとんどです。費用対効果を考慮し、最適なシステムを選んでください。
蓄電池やパワーコンディショナーの追加費用
もし蓄電池を導入する場合、蓄電池側にもパワーコンディショナーが必要です。この場合は追加費用として約100万円〜200万円ほどかかることがあります。
パワーコンディショナーは種類や機能によっても費用が大きく異なるため、自身の導入パターンで試算をおこなうようにしましょう。
補助金や税制優遇も活用してコスト削減
自治体や国の補助金を活用すれば、導入費用を大幅に抑えられる可能性があります。たとえば東京都では2024年に次のような補助金制度を展開していました。
補助金額・補助上限額 | 補助率 | |
---|---|---|
太陽光発電 | [3.75kWh以下の場合] 15万円/kWh(上限45万円)[3.75kWhを超える場合] 12万円/kWh(50kWh未満) | - |
蓄電池 | [蓄電池容量6.34kWh未満] 19万円/kWh (上限95万円)[蓄電池容量6.34kWh以上] 15万円/kWh※太陽光発電がない場合は最大120万円/戸 | 助成対象経費3/4 |
※引用:「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」
また、固定資産税の軽減措置や住宅ローン減税の適用を受けることも可能なので、確定申告の際は申告を忘れないようにしましょう。
太陽光発電を導入する際の注意点と失敗しないポイント

太陽光発電を導入する際には、屋根の状態や施工業者の選定、適切な発電量の設定など、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。ここでは、失敗を防ぐための注意点とポイントを詳しく解説します。
屋根の耐久性と方角・日照条件の確認
太陽光パネルを設置するには、屋根の耐久性が十分であることが重要です。屋根の劣化が進んでいる場合は、補強や修繕をおこなってから設置する必要があります。
また、屋根の向きや日照条件も発電効率に大きく影響します。最も効率が良いのは南面ですが、東西面でも一定の発電量は確保できます。周囲の建物や樹木による影の影響も考慮しましょう。
施工業者選びと保証内容のチェック
太陽光発電の導入において、施工業者の選定は非常に重要です。信頼できる業者を選ぶために、以下のポイントを確認しましょう。
- 施工実績が豊富であるか
- 適正な価格で見積もりが出されているか
- 保証内容(太陽光パネル・パワーコンディショナー・施工保証など)が充実しているか
特に、メーカー保証と施工保証の両方がしっかりしているかを確認し、長期的に安心して任せられる業者を選びましょう。
電力消費量に応じた発電量・蓄電システムを選ぶ
家庭での電力消費量に応じた発電量を選ぶことも重要です。過剰に発電容量を増やしても、売電価格が低下している現在では、十分なリターンが得られない可能性があります。
ただ、蓄電池を活用すれば、余剰電力を蓄え夜間や悪天候時でも蓄えた電気を使用でき、エネルギーの自給自足が可能になります。
停電時に電源を確保したい方にも、蓄電池の設置がおすすめです。
メンテナンス費用や交換時期の把握
太陽光発電システムは長期間使用できますが、機器ごとに次の頻度でメンテナンスが必要です。定期的な点検をおこなってシステムの寿命を延ばすことで、長期的なコストを抑えることができます。
パワーコンディショナーの交換…約20年
住宅リフォームで太陽光発電を活用した成功事例

実際に住宅リフォームで太陽光発電を導入し、メリットを得た成功事例を紹介します。電気代の削減や省エネ効果の向上など、さまざまな実例を参考にしてみましょう。
電気代削減と売電収益で家計が安定
ある家庭では、月々の電気代が2万円近くかかっていましたが、太陽光発電を導入後、自家消費で買電電気代を削減し、売電収入も得られるようになりました。
結果として、家計の負担が軽減されたため、長期的なメリットを実感しています。
実際に太陽光発電を導入し、電気代削減の効果を実感している方のインタビュー動画もご覧ください。
蓄電池導入で停電時も安心の生活
近年の災害対策として、太陽光発電と蓄電池を組み合わせて導入する方が増えています。停電時に蓄電池から供給される電力で最低限の家電を使用できるようになり、不便も不安も最小限になったとの声をいただいています。
災害時などの電源確保を重視する方にとって、蓄電池の導入は大きなメリットといえるでしょう。
実際に太陽光発電を導入し、効果を実感している方のインタビュー動画もご覧ください。
断熱リフォームと併用で省エネ効果アップ
太陽光発電と同時に断熱リフォームをおこなうことで、省エネ効果を高めた事例もあります。
ある家庭では屋根や壁の断熱性能を向上させることで、冷暖房効率が向上し電力消費量が削減できました。太陽光発電の発電量を最大限活用するためにも、住宅全体の省エネ対策を併せて検討することが重要です。
ZEH(Net Zero Energy House)化で補助金活用
ZEHとは、年間のエネルギー消費を実質ゼロにする住宅のことです。ある家庭では、太陽光発電と高性能断熱、エネルギー管理システム(HEMS)を導入することでZEH化を実現し、国の補助金を活用したことで費用も軽減できました。
ZEH化は長期的な光熱費削減に加えて、補助金の活用で初期コストを抑えられる点が魅力です。
まとめ

住宅リフォームで太陽光発電を導入することで、電気代の節約や災害時の備え、環境負荷の軽減など多くのメリットがあります。
ただし太陽光発電を導入する場合は、家庭の電力消費量に応じた適切な発電量のシステムを導入することが必要です。屋根強度や必要な消費電力の調査を進めつつ、災害時などのために蓄電池もセットでの購入を検討しましょう。
また、補助金や税制優遇を使えば、費用負担を軽減できる可能性があるため、お住まいの自治体の補助金を確認してください。
太陽光発電には定期的なメンテナンスも大切です。口コミや実績を調べ、信頼できる施工業者を選びましょう。
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